格安SIMは制度も料金も変わるのが速く、数年前の記事がそのまま検索上位に残っています。 「ahamoは留守電がない」「解約金は撤廃された」——かつては正しくても、今は違う。 各社公式で確認した最新の事実で、8件の誤解を正します。
ここに挙げた8件は、いずれも以前は正しかった情報です。 だからこそ多くのサイトに書かれ、今も残っています。 当サイトは各社の公式サイトを一次情報として2026年7月22日に確認し、いつ・何が変わったかと、その出典を添えて正しました。 古い情報のまま契約すると、想定と違う請求や「使えるはずの機能が使えない」に出会うことがあります。
「ahamoは留守番電話が使えない」
2026年2月25日から、有料オプション(月330円)で使えるようになりました。
ahamoは長らく留守番電話に対応しておらず、「ahamoは留守電がない」という解説が多くのサイトに書かれました。しかし2026年2月25日に留守番電話(月330円)とキャッチホン(月220円)の提供が始まっています。それ以前に書かれた記事の情報が、今も検索上位に残っているだけです。ただし転送でんわは今も提供されていません。
「楽天モバイルは留守番電話が無料で使える」
2024年12月1日に有料化され、現在は月330円です。
以前の楽天モバイルは留守番電話が無料でした。そのため「楽天は留守電も無料」と紹介する記事が多く、今もその記述が残っています。しかし2024年12月1日に有料化され、現在は月330円です。着信転送は引き続き無料で、Rakuten Linkの無条件転送なら通話料もかかりません。
「格安SIM・携帯の解約金はもう撤廃された」
2025年4月からの約1年間で、5つのブランドが短期解約の手数料を再導入しています。
2019年の法改正で高額な違約金は撤廃へ向かい、2022年ごろには「解約金ゼロが当たり前」になりました。ところが2025年4月の楽天モバイルを皮切りに、ahamo・UQ mobile・LINEMO・Y!mobileが「契約から約1年以内の短期解約」に対する手数料(858〜1,100円)を相次いで再導入しています。金額は小さいものの「解約金は完全に無くなった」は既に正確ではありません。いずれも導入日以降の新規契約が対象で、既存の契約者には原則かかりません。
「iPhoneがeSIM専用になったのは米国版だけ」
iPhone 17世代は、日本で売られているものも物理SIMが挿せません(eSIM専用)。
iPhone 14の一部世代では、eSIM専用モデルは米国版だけでした。その知識のまま「日本版は物理SIMが使える」と説明している記事があります。しかしiPhone 17・17 Pro/Pro Max・Air・17eは、Apple公式の技術仕様で「物理的なSIMカードには非対応」と明記されており、これは日本版も同じです。17世代を使うなら、申し込む格安SIMがeSIMに対応しているかの確認が必須になります。
「日本通信SIMはドコモ回線だからAPN構成プロファイルは要らない」
公式に「APN構成プロファイルのインストールが必要」と明記されています。
「ドコモ回線のMVNOならiPhoneはそのまま繋がる」という一般論から、日本通信SIMもプロファイル不要と書かれることがあります。しかし公式のiPhone設定ページには「初回インターネット接続時にAPN構成プロファイルのインストールをしてください」と明記されています。回線を借りているMVNOは、ドコモ回線であってもプロファイルが必要です。この説を信じてSIMだけ挿すと、繋がらずに戸惑うことになります。
「MNP転出手数料や解約の違約金は高額(数千円〜1万円)かかる」
MNP転出手数料は原則0円、いわゆる2年縛りの違約金も撤廃されています。
「MNP転出手数料3,000円」「違約金9,500円」といった数字は、2021年ごろまでの古い制度のものです。MNP転出手数料は各社で無料化され、契約解除料の上限も引き下げられました。現在かかる可能性があるのは、一部のキャリア系ブランドが再導入した「1年以内の短期解約」への手数料(最大1,100円)だけです。「乗り換えると高い違約金がかかる」という思い込みで乗り換えをためらうのは、多くの場合むしろ損になります。
「楽天モバイルは未成年でも契約できるから、子ども用に一番おトク」
契約はできますが、フィルタリングが月550円で加入必須。実質の負担は最も高い部類です。
楽天モバイルは年齢の下限がなく、小学生でも本人名義で契約できます。これを「子ども用に最適」と紹介する記事がありますが、18歳未満の契約ではフィルタリング「あんしんコントロール」(月550円)への加入が必須で、これは調べた16社の中で最も高い金額です。月550円は年間6,600円で、プランの安さを打ち消すこともあります。契約できることと安いことは別問題です。
「格安SIM(MVNO)でも海外でそのままネットが使える」
MVNOはほぼ全社が海外データ通信を提供していません(通話・SMSのみ)。
大手キャリアの感覚で「海外でもローミングで繋がる」と思われがちですが、当サイトが調べたMVNO 10社はすべて、公式に「海外でのデータ通信は提供していない」と明記していました。海外でネットを使うには、現地SIMか海外用eSIM、レンタルWi-Fiを別に用意する必要があります。追加料金なしで海外データが使えるのは、ahamoと楽天モバイルの2社だけです。