「格安SIMに留守番電話はない」という説明を見かけますが、実際は全16社が提供しています。問題は有無ではなく、 ほとんどが月330円の有料オプションだということ。 無料で使う方法が2つだけあります(2026年7月21日に各社公式で確認)。
①全16社が留守番電話を提供しており、提供なしの会社はありません。 うち12社が有料で、月220〜385円(10社が330円)。 ②無料で使えるのは4社だけですが、その全てが「ソフトバンク回線を選んだ場合」という条件つきです。 同じブランドでもドコモ回線・au回線を選ぶと有料になります。 ③もうひとつの無料ルートが通話定額への加入で、UQ mobileとY!mobileが該当します。 通話が多い人ほどこちらが現実的です。
これは各社の料金表を見ているだけでは気づけません。全社を横に並べて初めて見える規則性です。 ソフトバンクの網側で留守番電話が標準提供されているため、ソフトバンク回線を借りているMVNOでは無料になりやすいという構造になっています。
HISモバイルソフトバンク回線を選んだ場合のみ無料(ドコモ回線は月385円)
ソフトバンク回線を選べば留守番電話が0円・申し込み不要で使えます(保存30件・72時間)。ただし同じHISモバイルでも、ドコモ回線を選ぶと月385円の有料オプションになります。ソフトバンク回線にも保存100件・1週間の有料版(月385円)があります。公式に「留守番電話を再生する場合の通話料は有料」と明記されており、ソフトバンク回線では22円/30秒がかかります。
出典: HISモバイル公式
Y!mobile旧プランのみ。現行のシンプル3・シンプル2では月330円の留守番電話プラスが必要
申し込み不要で使える無料の「留守番電話」がありますが、現行の主力プランでは使えません。シンプル3 S/M/L・シンプル2 S/M/Lを契約している場合は、月330円の「留守番電話プラス」に申し込む必要があります。ただし、だれとでも定額+などの通話定額に入るか、シンプル3 Lを契約していれば追加料金なしで使えます。伝言の再生には30秒22円がかかりますが、留守番電話プラスならアプリでの確認は通話料が不要です。
出典: Y!mobile公式
mineoSプラン(ソフトバンク回線)のみ無料。Dプランは有料
Sプラン(ソフトバンク回線)では留守番電話が無料の標準サービスです。一方Dプラン(ドコモ回線)は有料オプションで、公式の表記は月300円(税抜)です。Aプランには「お留守番サービスEX」がありますが、新規の受付状況は公式で確認できませんでした。同じmineoでも選ぶ回線で条件が変わります。
出典: mineo公式
NUROモバイルソフトバンク回線を選んだ場合のみ標準装備で無料(ドコモ・au回線は月330円)
ソフトバンク回線を選ぶと「留守番電話」が標準装備・手続き不要で使えます(上位版の「留守番電話プラス」は月330円)。ドコモ回線・au回線を選ぶと月330円の有料オプションです。転送電話は3回線とも無料で、au・ソフトバンク回線は申し込みも不要です。
出典: NUROモバイル公式
逆に言えば、ドコモ回線・au回線を選ぶと今回調べた全社で有料でした。 留守番電話を無料で使うことを優先するなら、回線の選択がそのまま答えになります。 回線ごとの選択肢はソフトバンク回線の格安SIMにまとめています。
通話が多くてかけ放題を付ける人なら、こちらのほうが現実的です。 該当するのはY!mobileとUQ mobileの2社でした。
Y!mobileだれとでも定額+・スーパーだれとでも定額+の加入、またはシンプル3 Lの契約で留守番電話プラスが追加料金なし
UQ mobile通話放題・通話放題ライトに加入すると「電話きほんパック(V)」が無料になり、留守番電話も0円
この2社以外では、かけ放題を付けても留守番電話は別料金です。通話を重視して選んだのに、留守番電話で月330円が上乗せされるのは見落としやすい点です。 通話まわりはかけ放題の実質比較とあわせて、合計で考えてください。
月額はすべて税込です(2026年7月21日時点・各社公式で確認)。
| ブランド | 留守番電話 | 転送電話 | キャッチホン | 出典 |
|---|---|---|---|---|
HISモバイル | 条件つき無料 | 無料 | 月¥275 | 公式 |
mineo | 条件つき無料 | — | — | 公式 |
NUROモバイル | 条件つき無料 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
Y!mobile | 条件つき無料 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
LINEMO | 月¥220 | 無料 | — | 公式 |
ahamo | 月¥330 | 提供なし | 月¥220 | 公式 |
BIGLOBEモバイル | 月¥330 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
IIJmio | 月¥330 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
LIBMO | 月¥330 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
povo2.0 | 月¥330 | 無料 | — | 公式 |
UQ mobile | 月¥330 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
y.u mobile | 月¥330 | 提供なし | 月¥220 | 公式 |
イオンモバイル | 月¥330 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
楽天モバイル | 月¥330 | 無料 | — | 公式 |
日本通信SIM | 月¥330 | 無料 | 月¥220 | 公式 |
BB.exciteモバイル | 月¥385 | 無料 | 月¥275 | 公式 |
※「条件つき無料」は、ソフトバンク回線を選んだ場合など条件を満たしたときに無料になるという意味です。各セルにマウスを載せると条件が出ます。 ※ 公式に記載が確認できなかった項目は「—」のままにしています。 ※ 個別の注意: mineo=Dプランの料金は公式が税抜表記のため、税込では330円相当と見られますが断定は避けます。Aプランの新規受付可否と転送電話の料金は公式で確認できませんでした。 / povo2.0=キャッチホン(割込通話)については、公式のサービス一覧・重要事項説明・FAQのいずれにも記載が見つかりませんでした(提供なしと明記されているわけでもありません)。 / 日本通信SIM=公式のオプション一覧に税込・税抜の明示がないため、330円が税込かどうかは断定できません。
留守番電話より見落とされやすいのがこちらです。仕事で転送を使っている人には決定的な差になります。
下は留守番電話を含まない通常の実質月額ランキングです。 有料の会社を選ぶ場合は、ここに月330円前後を足して比べてください。 月330円は年間で約¥3,960になるため、順位が入れ替わることもあります。
| ブランド | 実質月額 | 留守電 | 留守電込み |
|---|---|---|---|
楽天モバイル | ¥1,078 | +¥330 | ¥1,408 |
BB.exciteモバイル | ¥1,130 | +¥385 | ¥1,515 |
NUROモバイル | ¥1,192 | 条件つき無料 | ¥1,192 |
日本通信SIM | ¥1,258 | +¥330 | ¥1,588 |
HISモバイル | ¥1,268 | 条件つき無料 | ¥1,268 |
日本通信SIM | ¥1,528 | +¥330 | ¥1,858 |
povo2.0 | ¥1,540 | +¥330 | ¥1,870 |
IIJmio | ¥1,546 | +¥330 | ¥1,876 |
※ 「条件つき無料」の会社は、条件を満たさない場合は有料になります。上の一覧で条件をご確認ください。 ※ 通常の実質月額の比較は比較表、 自分の使い方での計算はシミュレーターでできます。
2026年7月21日に、全16ブランドの公式サイト(オプション一覧・料金ページ・公式FAQ)を1件ずつ確認しました。 比較サイトやブログは根拠にしていません。表の各行から出典へリンクしています。公式に記載が確認できなかった項目は推測で埋めず、「—」または注記として明示しています。
なお調査を始めた時点では「留守番電話を提供していない格安SIMがある」と想定していましたが、 実際には16社すべてが提供しており、この想定は誤りでした。 結果として見えたのが、無料になる条件の規則性です。料金や条件は変更されることがあるため、 申し込み前には必ず各社公式でご確認ください。