正確に言うとデータ通信が使えません。通話とSMSは使えることが多いのですが、 ネットにつながらない。全16ブランドの公式サイトを2026年7月22日に確認しました。
①追加料金なしで海外のデータ通信が使えるのはahamoと楽天モバイルの2社だけです。 ②MVNO 10社は全社、公式に「海外でのデータ通信は提供していない」と明記しています (通話とSMSは使えます)。 ③サブブランド系(UQ mobile・Y!mobile・LINEMO・povo2.0)はすべて有料オプションで、24時間980〜1,200円前後が目安です。 ④最大の落とし穴はahamoの「15日の壁」 ─ 15日を過ぎると速度制限され、データを追加購入しても帰国まで解除されません(2026年7月22日時点・各社公式で確認)。
どちらも申し込み不要でそのまま使えますが、設計思想が真逆です。 滞在の長さで選ぶべき会社が変わります。
ahamo月30GBまで無料対象 91の国・地域/申し込み不要
追加料金なしで、月のデータ量(30GB)の範囲で海外でも使えます。国内で使った分と合算で、大盛りオプションに入っていても海外で使えるのは30GBまでです。申し込みは不要で、端末の「データローミング」をオンにするだけ。月額利用料は0円で、廃止することもできません。91の国・地域が対象です。
注意 15日の壁があります。海外で最初にデータ通信した日(日本時間)を起算日として15日を過ぎると最大128kbpsに制限され、しかもこの制限はデータを追加購入しても帰国まで解除されません(15日以内なら追加購入で解除できます)。2週間を超える滞在では、途中から実質的に使えなくなると考えてください。
出典: ahamo公式
楽天モバイル月2GBまで無料対象 107の国・地域/申し込み不要
毎月2GBまで、追加料金なしで海外のデータ通信が使えます。107以上の国・地域が対象で、申し込みは不要(my楽天モバイルアプリで海外ローミングをオンにするだけ)。Rakuten最強プランに標準で付いています。2GBを超えると最大128kbpsになりますが、1GBあたり500円で追加できます。
注意 日数の制限はなく毎月リセットされるため、長期滞在でも毎月2GBずつ使えます。容量は少ないものの、地図と連絡だけなら足りることが多く、長く滞在する人には向いています。
出典: 楽天モバイル公式
短い旅行で容量を使うならahamo、長く滞在するなら楽天モバイルという住み分けになります。 ahamoは30GBと大きい代わりに15日で止まり、楽天は2GBと小さい代わりに日数の制限がなく毎月リセットされます。
「データ不可」は、海外でインターネットが使えないという意味です(通話とSMSは使えます)。
| ブランド | 海外データ | 無料枠 | 対象国 | 事前申込 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
ahamo | 追加料金なし | 30GB/月 | 91〜 | 不要 | 公式 |
楽天モバイル | 追加料金なし | 2GB/月 | 107〜 | 不要 | 公式 |
UQ mobile | 有料オプション | — | 160〜 | 必要 | 公式 |
Y!mobile | 有料オプション | — | — | 必要 | 公式 |
LINEMO | 有料オプション | — | — | 必要 | 公式 |
povo2.0 | 有料オプション | — | 200〜 | 必要 | 公式 |
IIJmio | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | 不要 | 公式 |
mineo | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | — | 公式 |
日本通信SIM | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | 必要 | 公式 |
イオンモバイル | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | — | 公式 |
NUROモバイル | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | 必要 | 公式 |
HISモバイル | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | — | 公式 |
BIGLOBEモバイル | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | 必要 | 公式 |
LIBMO | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | — | 公式 |
BB.exciteモバイル | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | 不要 | 公式 |
y.u mobile | データ不可(通話・SMSのみ) | — | — | 必要 | 公式 |
※「無料枠」は追加料金なしで使えるデータ量です。有料オプションの会社は料金体系が時間単位・容量単位で異なるため、下の一覧で個別に記載しています。 ※ 公式に記載が確認できなかった項目は「—」のままにしています。
サブブランド系は全社が有料オプション制です。24時間単位の定額(使い放題)と、 買い切りのトッピングに分かれます。
UQ mobile1,200円/24時間(事前予約割で1,000円、特定16エリアは800円)
「au海外放題」として、24時間単位でデータ量の制限なく使えます(テザリングも含む)。160以上の国・地域が対象。出発の1時間前までに予約すると割引になり、米国本土・ハワイ・韓国・台湾・タイなどの特定16エリアなら800円/24時間まで下がります。専用アプリから申し込みます。
注意 24時間内に大量の通信をすると速度制限がかかる場合があります。旧「世界データ定額」は2024年10月29日で新規予約の受付を終了しています。
出典: UQ mobile公式
Y!mobile海外あんしん定額 980円/1日(24時間)〜
「海外あんしん定額」を1日〜31日の単位で申し込みます。対象国では容量の上限なく使えますが、国によって料金体系が異なります。従量制の「海外パケットし放題」もありますが、こちらは2026年12月に提供終了が予定されています。
注意 対象の国・地域の総数は、公式が地域別のページに分かれているため確認できませんでした。渡航先が対象かどうかは公式で個別にご確認ください。
出典: Y!mobile公式
LINEMO海外あんしん定額 980円/1日(24時間)〜
Y!mobileと同じソフトバンク系のサービスです。米国・タイ・台湾・中国・韓国・ドイツ・フランス・オーストラリアなどの主要国で980円/1日、1日〜31日の単位で選べます。渡航先でSMSを受け取り、専用サイトから申し込む形です。
注意 新規契約の場合、加入できるのは5カ月目からです(他社から乗り換えた場合はすぐ使えます)。渡航が近い人は契約時期に注意してください。また海外ではLINEのデータフリーが適用されません。
出典: LINEMO公式
povo2.0エリアトッピング 680円〜(例: 韓国1GB/3日 680円、米国1GB/3日 760円)
買い切りのトッピングを購入して使います。行き先ごとの「エリアトッピング」(韓国・米国・ヨーロッパ9カ国・タイ・台湾など)と、90以上の国・地域で使える「国際ローミング定額」、160以上をカバーする「ワイドトッピング」があります。使う分だけ買う方式なので、短い旅行では最も無駄が出にくい設計です。出発前でも現地でも購入できます。
注意 2025年10月3日以降に契約した回線は、チャットサポートに連絡して海外ローミングの利用開始手続きをする必要があります。国際ローミング定額の段階別の価格は、公式にレンジ(640〜9,800円)しか記載がなく個別価格は確認できませんでした。
出典: povo2.0公式
これは推測ではなく、10社すべての公式ページに明示的な記載があります。 海外でデータを使いたい場合は、現地SIM・海外用eSIM・レンタルWi-Fiを別に用意することになります。 通話とSMSは使えるので、日本からの着信を受けたいだけなら国際ローミングの設定で足ります。
IIJmio公式に「IIJmioでは海外でデータ通信可能なサービスはございません」と明記されています。音声SIM・音声eSIMなら通話とSMSは使えます(データSIM・SMS SIMのタイプDは不可)。タイプDは申し込み不要ですが、タイプAは2025年12月25日以降に利用を開始した回線だと申し込みが必要です。
mineo全プランで海外のデータ通信に対応しておらず、メールもインターネットも使えません。Dプラン・Aプランと対応端末の組み合わせで、音声通話とSMSのみ使えます。海外でデータを使いたい人には「trifa」(海外eSIM)を案内しています。
申し込みの要否は公式ページで確認できませんでした。
日本通信SIM事前申込が必要公式に「国際ローミングをお申込になってもデータ通信はご利用いただけません」と明記されています。通話とSMSは使え、月額は0円です(通話料は別途)。マイページから事前に申し込む必要があります。
事前申し込みが必須です。出発前に手続きを忘れると、現地で通話もできません。
イオンモバイル公式FAQに「データ通信は国際ローミングに対応しておりません」と明記されています。音声SIMなら通話とSMSは使えますが、ドコモ回線のデータ専用SIM(SMS付きを含む)は海外でのSMSも使えません。
申し込みの要否は公式ページで確認できませんでした。
NUROモバイル事前申込が必要公式に「日本以外の国でデータ通信をおこなうことはできません」と明記されています。通話とSMSのみで、しかも国際ローミングを使えるのは<b>ドコモ回線の音声通話つきSIMだけ</b>です。au回線・ソフトバンク回線を選んでいる場合は対象外になります。
事前申し込みが必要です。回線の種類によっては通話すら使えないため、渡航予定がある人は契約時に回線を選ぶ段階から注意が必要です。
HISモバイル国際ローミングで使えるのは通話とSMSのみで、データ通信は提供されていません。旅行会社系のブランドですが、海外データについては自社のサービスではなくグローバルWiFiを案内しています。
申し込みの要否は公式ページで確認できませんでした。
BIGLOBEモバイル事前申込が必要公式に「5G・LTEによるデータ通信は利用できません」と明記されています。音声通話SIMのみ通話とSMSが使えます(SMSは送信100円/回・受信無料)。データSIM・SMS付きデータSIMは国際ローミング自体が使えません。
出発前の申し込みが必要で、開通までに1時間〜1日かかります。直前の手続きでは間に合わない可能性があります。
LIBMOメール・インターネット・アプリの通信はいずれも海外では使えません。音声通信機能つきSIMで通話とSMSのみ使えます(データ専用SIMは国際ローミング非対応)。利用停止の目安額は月55,000円です。
申し込みの要否は公式ページで確認できませんでした。
BB.exciteモバイル公式に「4Gによるデータ通信は利用できません」と明記されています。音声通話機能つきSIMで通話とSMSが使え、こちらは「別途のお申し込みや設定は必要ありません」と明記されています。MVNOの中では手続きが不要な数少ない例です。
y.u mobile事前申込が必要公式に「データ通信はご利用いただけません」「音声通話のみとなり」と記載されています。料金はNTTドコモの国際ローミング料金に準拠します。通話アプリの「y.uでんわ」は海外では使えません。
申し込みは契約者本人がカスタマーセンターへ電話する必要があります(Webでは完結しません)。海外SMSが使えるかは公式で確認できませんでした。
データ通信は使えなくても、通話とSMSを使うには事前の申し込みが必要な会社があります。 手続きを忘れると、現地で電話も受けられません。
2026年7月22日に、全16ブランドの公式サイト・公式FAQを1件ずつ確認しました。 比較サイトやブログは根拠にしていません。表の各行から出典へリンクしています。公式に記載が確認できなかった項目は推測で埋めず「—」または注記として明示しています (Y!mobileとLINEMOの対象国数、povo2.0の段階別価格、一部MVNOの申し込み要否などは確認できませんでした)。 料金・条件は変更されることがあるため、渡航前には必ず各社公式でご確認ください。